GOTHAM/ゴッサム
海外ドラマ「GOTHAM/ゴッサム」が特筆すべきおもしろさ!
バットマンの前日譚(PREQUEL)という構成をとる海外ドラマ「GOTHAM/ゴッサム」。
バットマンの前日譚なので、当然、バットマンは出てきません。
視聴前にバットマンが出てこないのに、本当に面白いのかな?と一抹の不安がよぎりました。
しかし、その不安は杞憂に終わります。バットマンが出てこないのに、本当におもしろい!こう言うと(バットマンであるブルースウィリスは主要キャラとして登場しますから)、語弊があるかもしれません。後のバットマン、ブルースウィリスの成長譚としても、おもしろい!
まず、悪役の数々。「GOTHAM/ゴッサム」は、主役のゴードンが一話毎に「GOTHAM/ゴッサム」で起こる怪事件を解決してく一話完結型の小エピソードに、ドラマ全体で紡いでいくゴッサムシティの悪の覇権争いや、ブルースウィリスの立ち直りと成長(つまり、バットマンになっていく過程。)などのエピソードが絡まって作品を形成しています。
この、一話完結の怪事件を巻き起こす犯人達とゴッサムを仕切る悪党達、個性豊かな悪役の数々が本当に濃い!さすが、警察署に悪党が堂々と乗り込んできて、銃をぶっ放すゴッサムシティと頷かざるを得ません。
しかも、悪役の中には後にバットマンと死闘を繰り広げるヴィラン達に成長する面々も多く含まれているわけですから、そういう意味でもとても興味深く観ることができます。現在「GOTHAM/ゴッサム」はシーズン1の8巻までレンタルされており、平成27年9月9日から、9~13巻もレンタル開始となります。
かなりおもしろい海外ドラマですので、未見の方は、必見です!
9月9日に日本でもシーズン1の最終3巻がレンタル開始されたGOTHAMですが、やはり、エンターテイメントとして出色の出来だと感じました。
特にシーズン2に向けて盛り上がっていく最終3巻はハイテンション、ハイスピードな展開が続きました!
面白さの元は、個性的なヴィラン達。かれらが雨後の竹の子のようにその本性をあらわにしていく最終3巻はそれだけでもなかなかみられない良いものを見せてもらった気持ちになります(笑)。
視聴率も良いようですが、あくまで、作品自体のおもしろさで、バットマンの前日譚であることは、掴みにすぎないと思います。実際に、バットマン出てきませんし。
特に自分がファーストシーズンで印象深かったのは、ペンギンことオズワルドコボルポットの活躍です。本作では、ダークサイドのストーリーのひとつとして、後にジョーカーと人気を2分する大物ヴィランに成長するペンギンの若かりし日の成り上がりストーリーが結構な尺で描かれています。
キャストは意表をついて結構な美男子なのも、おもしろいというか、キャスティングがうまくいっていると思います。
とくにGOTHAM全体を通して感じるのが、キャスティングのレベルがメチャクチャ高いという部分です。
それぞれ、悪役もヒーロー役も脇役も強烈な個性を持ちつつ、役にぴったりはまっているというなかなか見ない程成功しているキャスティングだと思います。
ゴッサムは面白さだけでいうと海外ドラマでも指折りの出来だと思います。未見の方は是非。
なお、ゴッサムシティについて、広範な商標が登録されています。
ブラックセイルズ
海外ドラマ「ブラックセイルズ」が、シーズン4で堂々完結しました。
カリブ海を舞台にしたリアルな海賊の世界を追求した骨太のドラマ。
リアルな海賊の世界と言いつつ、歴史的に有名なカリブの海賊ティーチ、ベイン、ラッカム、アンボニーなど実在の“ビックネーム”に混じって、小説「宝島」に登場する空想上の海賊であるはずのフリント船長、ジョー・シルバー、ビリー・ボーンズなどフリント海賊団を中心に物語が進行します。
カリブ海の港町ナッソーを舞台にしたリアルな海賊の世界を実在したカリブの海賊の“ビッグネーム”を散りばめて描きながら、宝島の前日譚にもなっているというニヤッとしてしまうストーリー構成です。
ただし内容は結構ディープで濃い、そして、リアルさが強い分若干派手さには欠ける渋めの重厚な海賊活劇になっています。
そうは言ってもド派手なシーンは随所に見られるのですが、そこよりも欲望や怒り、社会の不均衡など、どちらかというと重くて暗めの部分に光を当ててストーリーが進みますので、人によっては辛気臭いかもしれません。
しかし、そうした濃い目のテーマや、よく練り込まれた実在の海賊達の史実に沿ったストーリーと空想上の宝島の前日譚が交錯するストーリー展開重厚さは、ハマって仕舞えばやめられなくなります。
また、欲望に忠実な海賊達の性格設定や、時代背景などの巧みさは眼を見張るものがあります。
中途半端なところで打ち切りという海外ドラマも少なくない中で、綺麗に纏まった作品ですので、カリブのリアルな海賊ストーリーに興味があったら、是非視聴してみてください。
なお、平成25年12月18日東京高裁判決(平25(う)578号 事件名 海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律違反被告事件・控訴審)は、海賊行為が問題となった刑事事案です。裁判所は、「所論は,同条約105条によれば本件につき国際法上管轄権を行使し得るのは被告人らを拿捕したアメリカ合衆国であり,日本はこれを認められないというのであるが,同条は,その規定振りが全体として権利方式である上(英文では「may decide upon the penalties to be imposed」とされており,「科すべき刑罰を決定することができる」と訳されている。),同条が定めるすべての国が有する海賊行為に対する管轄権は,国連海洋法条約によって初めて創設されたものではなく,古くから慣習国際法により認められてきたものであって,所論の主張は,このような沿革や同条の趣旨に反するものである。そして,実質的に見ても,拿捕国が海賊被疑者の身柄を拘束し証拠も保持しており,同国にその管轄権を肯定するのが適正かつ迅速な裁判遂行,ひいては海賊被疑者の人権保障にも資することからすれば,同条はいずれの国も海賊行為に対して管轄権を行使することができることを前提とした上で,拿捕国は利害関係国その他第三国に対して優先的に管轄権を行使することができることを規定したものと解するのが相当である」と述べて、管轄権を認めました。すなわち、裁判所は、「海賊行為は古くから海上交通の一般的安全を侵害するものとして人類共通の敵と考えられ,普遍主義に基づいて,慣習国際法上もあらゆる国において管轄権を行使することができるとされており,実際,ソマリア海賊に関しても海賊被疑者を拿捕した国が第三国に引き渡し,第三国もこれを受け入れ,訴追,審理を行った例が多数見られるところである。こうした慣習国際法上の実情及び国家実行に加えて,国連海洋法条約100条が,上記のとおり海賊行為に関し,すべての国に対する協力義務を規定していることも併せ考慮すれば,国際法上,いずれの国も海賊行為について管轄権を行使することができると解される」と解釈を示しています。
HOMELAND/ホームランド シーズン1
HOMELAND/ホームランドseason1が出色の出来栄え!
海外ドラマホームランドにハマっています。
概要は中東からの帰還兵が実は洗脳されている?という、アメリカの英雄にしてテロリストの容疑がかけられている男ブロディ軍曹と、ブロディ軍曹に対するCIAの捜査を軸に物語が進行するサスペンスドラマ。
主人公は、CIAの女捜査官キャリーマティソンです。
このCIAの女捜査官でありドラマの主人公でもあるキャリーマティソンがある持病持ちで、ここもドラマの特徴のひとつといえるでしょう。
特にテロリスト疑惑が疑惑なのか、真相なのかはっきりしないseason1は、ドラマにグイグイ引き込まれます。テロリストの容疑をかけられたブロディ軍曹が、本当にテロリストなのか、冤罪の哀れな家族思いのただの帰還兵なのか、驚きの結末が用意されていますよ。真相はドラマで確かめてください。
また、疑惑の男の家族との葛藤や、それと対比された仕事人間のCIA捜査官の孤独に、ファミリーのホームドラマ、さらに不倫問題まで盛り込まれてドラマは進行します。
テロリスト容疑の真相に興味を持ってグイグイ引き込まれ、ホームドラマや不倫パートなどもあって視聴者を飽きさせないつくりになっております!未視聴の方は是非。
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