裁判所ウェブサイト判例データベースの一時的なリンク制限

リンクの復旧について

2020年7月9日現在、裁判所ウェブサイト判例データベースへのリンク制限は解除されており、リファラなどの情報がない状態でもリンクができる状況になっています。一部サイトからのリンクも制限されていたことから、サーバー増強などの一時的な避難措置だったようです。

一時的にご不便をおかけしましたが、当サイトでもリンクについて正常に遷移できる状態になりました。

一時的なリンク制限

2020年4月頃から、2020年7月8日ころまで、裁判所の裁判例データベースについては、リファラ(リンク元のURL)を取得できないリンクについては、接続されない設定になっていました。リファラとは、アクセス元のウェブページの情報のことで、簡単に言えばリンク元のウェブページのURLということになります。

例えばこのページから下の正常にリンクが表示されるタイプのリンクを参照して、上記のリクエストヘッダーを送信した場合に含まれる、下記のrefererと表記されたステータスの事を指しています。このリファラーが空の場合、403エラーを返すように設定されていました。

例えば、セキュリティの関係上target=_blankを設定した場合rel=”noopener noreferrer”を設定することが一般的です。このrel=”noreferrer”の設定によりリファラが送られないことになります。

なお、target=_blankを設定した場合にrel=”noopener noreferrer”を設定しないことも出来ます。ワードプレスを使用していない別サイトで実験したところ、target=_blankを指定したリンクにrel=”noopener noreferrer”を設定しなかった場合はリファラ値が送信されるので、正常に表示されました。

このように、一時的に裁判所の判例データベースは、リファラ(参照元URL)が取得できない場合(あるいは下記のとおりリファラ値が特定のサイトの場合)、通信を認めない設定とされていたようです。

しかし、2020年7月9日現在この措置は解除されており現在は通常通りリンクで遷移できます。

措置の原因

セキュリティや、サーバーの負荷の面からされた措置なのか、措置の理由や、措置が暫定的か否かは判然としませんでした。

ツイッターからのリンクについてはリファラがあってもアクセスができないという情報がありました。

確かめたところ、実際にツイッターからのリンクはリファラ値が空でなくてもリンクできない状態でした。

今年の3月ころにツイッターからのリンクが集中して裁判所サーバーがダウンしたことがあったと記憶しているので、今回の措置はこれに起因した一時的なアクセス負荷の軽減という意味があったようです。

推測ですが一時的なリンク制限のもと、サーバー増強などの対策が採られ、今回状況が整ったのでリンク制限の解除になったのではないでしょうか。

ワードプレス利用の当サイトの場合

当サイトの様にワードプレスサイトでは、新しいウィンドウで開くタイプのリンクにすべてrel=”noopener noreferrer”が自動設定されます。この場合は、リファラ情報が送られないため、リンク先の裁判例が表示されませんでした。その他、ブックマークやURLの直接入力の場合もリファラは送信されないため、正常に表示されない状態でした。

リンク制限中もワードプレスを利用しているサイトのうち当サイトのように自動設定されるサイトは格別そうではないサイトでは、新しいウィンドウを開くタイプのリンクでもリファラを送る設定(デフォルト設定)であれば正常に接続されました。

ワードプレスを利用している当サイトではリンク設定に「新しいタブを開く」を設定した場合や、HTML編集で、target=_blankを指定したリンクについては全て、セキュリティの関係上rel=”noopener noreferrer”が自動設定されます。このため、当ウェブサイト上は、新しいウィンドウやタブでリンクを開く設定にした場合、リファラ(リンク元のURL)を送れないため、すべて接続が許可されない状態となっていました。

しかし、一時的なリンク制限措置が解消されたため、2020年7月9日現在、リファラを送信しないリンクでも正常にサイトに遷移できます。

当サイト上においても表示されていたリンクの例

知的財産裁判例平成29(ワ)35891  

当サイト上から接続できなかったリンクの例

知的財産裁判例平成29(ワ)35891