弁護士に求められるニーズについて

弁護士の理論的な中心業務は、紛争解決と言えるかもしれません。

紛争解決業務と予防法務

しかし、このことと別に法律事務所は予防法務(Preventive Law)を中心に発展してきた側面もあります。

予防法務とは、トラブルの解決ではなく、トラブルの予防を念頭に置いた法務です(提唱者はLouis M. Brownとされるものの予防法務自体はもっと古くから存在し、そうした必ずしも紛争解決を中核としない法務が近年改めて理論的に整理されたとも言い得ます。)。

いずれにせよ紛争に至ってから解決するより紛争を予防することがコストの面から有利なことが多いという発想に立てば、紛争解決を取り扱う弁護士においても紛争を避けることを重視する予防法務のニーズが高く、現代では弁護士の提供業務として比率としては多いとも理解できます。

予防法務から積極法務、戦略法務へ

さらに、予防法務から積極法務、つまり、有事をただ避けるのではなく有事を避けながら目的を達成する代替案の提案、また、より早い段階から経営目標の達成に関与する戦略法務と紛争解決のプロフェッショナルである弁護士に期待される役割は多様化していると考えることもできます。